はづきこおりさんのレビュー一覧

★★★★★
2016/10/01 00:20
応援したくなるヒロイン

悪人面(!)だけど心優しいオペ看の真由美と、高スペックだけど本気の恋をしたことがない外科医神崎が織りなす高品質じれじれストーリー!! とにかく物語の流れが丁寧で、真由美や神崎の心の揺れ動きにドキドキハラハラしながらあっという間に引き込まれました。 恋愛模様のみならず専門的な仕事の描写も丁寧かつ分かりやすく、とても読みごたえがある。特に後半は医療ドラマを見ている気分でページを捲る手がもどかしかったです。 主人公が健気で、恋愛を含めて成長する姿に拍手を送りたくなりました。 くすりと笑える場面があるかと思えば、胸を締め付けられる場面もある。最上級のじれじれ作品です! 素敵な作品をありがとうございました!

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★★★★★
2016/09/13 22:57
ネタバレ
深い闇にのまれないように精いっぱいだった

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★★★★★
2015/11/09 12:56
ネタバレ
陽鶴の強さ

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★★★★★
2015/11/06 18:12
予測不可能な秘色色の日々

『制服を着て、私たちは毎日、戦っている』 クーデターと表紙の言葉から勝手に『ヒエラルキー最下層軍』が理不尽なピラミッド構造をぶち壊すお話を想像したけど、そんな単純な話ではありませんでした。さすが作者様。 日常をぶっ壊そうと声をあげた反乱軍に、どういうわけか上位層の人まで参加…!? 予測のつかない展開にぐいぐい引き込まれて、登場人物たちの切実な声にグサグサ胸をえぐられました。 見るもの触れるものすべてが鋭く心に迫る、剥き出しの彼女たち。 友達や、親や、自分と、向き合うことが、どれだけ怖いか。 声に出すこと、耳を傾けることが、どれだけ大切か。 変わらないかもしれない。でも、踏み出すことに意味がある。 心に、晴れ渡る空。 秘色色(ひそくいろ)、素敵でした。

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★★★★★
2015/05/20 21:42
絶品!!

クリスマスの夜、恋人に裏切られ寒空の下に放り出された白路は、とある小料理屋に辿り着き―― タイトルが秀逸なので若干ハードなお話なのかしら…と少しドキドキしながら読み始めたら、あったかくて優しくて、この上なく愛しい物語でした! 美しい文章とどうなるの?な展開で気が付けば一気読み。 悪役が素敵に突き抜けているのでその分主人公はつらい境遇に立たされますが、季節に絡めた美味しそうなお料理と主人公の明るくまっすぐな人柄で、作品全体がとても温かい。 小料理屋で出会うふたりの男性がまた魅力的! 女嫌いで口の悪い梅之介の辛辣さと、小料理屋主人である眞人の甘さのバランス。 テンポのいい会話も楽しく、漂う和の雰囲気も物語を一層素敵にしていると思いました。 登場人物たちの息遣いを感じられそうな物語。 冷たい雪空から柔らかな桜空へと至る彼らの軌跡を、是非体感して頂きたいです。

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★★★★★
2015/04/20 00:43
ネタバレ
愛すべき彼らたち

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★★★★★
2014/10/10 16:40
ネタバレ
おおきな愛のはなし

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★★★★★
2014/09/11 23:42
世界はひろがっていく

読み終わったあとにしばらく何も考えることができないくらい感じるものがあって、レビューを書きたいと思ったのに、どうしてもうまく言葉にできないまま3日が経ちました。 そのあいだに素敵なタイトルが可愛らしいタイトルに姿を変え、書籍用のあらすじに『すべての中高生に贈る』という言葉が添えられていました。 でも、いい大人のわたしも、このお話の世界にすっかり入り込んで、胸をえぐられ、苛立ちを感じ、セミの声を聞いたんです。 読んでいるとヒリヒリと胸が擦り切れそうなのに、一言一句のすべてに想いが込められていて、読み流すことなんてできない。 最後の最後には堪えきれずに涙が出ました。 わたしの拙い表現力ではこのお話の良さをとても説明できません。 ぜひ、作者さまの描いた世界を感じていただきたいです。 素敵な作品をありがとうございました。

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★★★★★
2014/02/06 13:47
ネタバレ
雨音のように紡がれる物語

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★★★★★
2012/11/04 16:11
少年少女のリアル

――今日、僕はクラスメイトを犯してしまった―― 最初から引き込まれました。なかば強引に。 情景が瑞々しく、痛いくらいに描き出されていて、心臓を静かに掴まれていくように感じました。 主人公の葛藤は誰もがぶつかり得るものだと思います。 自分という存在への懐疑というか、確信というか、 周りの存在で自身の輪郭を得るというか…。 一言では表せない複雑な心情が、丁寧かつ繊細な筆致で綴られていました。 魅力的なキャラクターと軽妙なセリフ回し。 なにより文章を追うのが楽しくてたまりませんでした。 尊敬する作者様の大好きな作品がまたひとつ増えました。

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