いつか見つけてね2
新しい年
「もし、合コンで知り合ったイケメンが御曹司で、会社の社長で、結婚を前提に付き合おうって言ってきたらどうする?」


「美穂、何それ、何かの心理テスト?


そうね、もちろん、付き合うわ。結婚はわからないけど、何か問題が出てくるかもしれないでしょ?」


「ねえ、誰かそんな人いるの?

私に紹介して!」

「みさえ、あんたどんだけ合コン行ったら済むのよ。

いい加減、誰か見つけて付き合いな。

全く、冬休みのスキー場でも合コン合コンうるさいったらありゃしない。

早く寮から出て彼氏でも何でも部屋に引き摺り込めばいいのよ。」


「もう、そんなこと言わなくてもいいじゃん、真由の意地悪。」


冬休みをスキー場のバイトで過ごした私の短大の友達。

智は初めて行った合コンで知り合った社会人と付き合いだし今でも続いている。

真由は相変わらず男友達は多いけど一人に絞っていない。

みさえは合コンにいつも顔を出すけど未だに理想が高いのか誰とも付き合っていない。

香織と裕子は学生と付き合っている。もちろん、彼氏たちも一緒にスキー場でバイトしていた。



正月開け初日に学食で私は久しぶりに会い、そんな質問をなげかけた。




「それって、濱っちのことだよね。」
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