secret act Ⅱ
第6章



深夜2時───


クラブの大きな音が鳴り響く中、小さく着信を告げる音がした。

その持ち主はカウンターから離れ足早に外に出た。


「もしもし..............言われた通りにしたわよ」


「じゃぁそろそろ本格的に僕が動くかな。」


「ねぇ。どうでもいいけどあんた何者なの?」


「彼女の婚約者。
そう言っただろ?それ以外は君が知る必要ないよ。知らなくても君にメリットあるんだから」


「まぁそうだけど。」


「じゃ、いいじゃないか。
君は僕の言う通りにしてればいいよ。
そしたら、望んだものに近づける。
もぅ3日まで連絡はしないから。じゃぁね」


「わかったわ」




会話は繁華街の賑やかさにかきけされ、誰にも聞かれることなく終えた────


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