猫被り王子は私の彼氏!!♡
彼の素顔






「優ーッ!!遅れてごめん!!

 寝坊しちゃって‥」




朝の待ち合わせ。


女の子がどれだけ遅れても

「俺も今来たとこ」って

さわやかな笑顔で返してくれる。

それが私のあこがれ‥なのに






「言い訳すんなよ。俺を待たせんな。チッ‥
早く行くぞ」





どーしてこいつは(怒)





「ねえ!もうちょっと優しい言い方とか
ない!?俺も今来たとこだよ☆みたいなさ!?」




私、蒼井舞。高校二年生!

この俺様いじわる男子、月野優と

付き合ってます!!



私は先をどんどん歩く優をおいかけながら

自分の理想を叫んだ。



まあ、こいつに何言おうが効果

ないんだけど‥。





「うっせーなお前。てか、自分が

何分遅刻したか分かって無駄口

叩いてんの?」





優は前を向いたまま少しイラつきながら

言った。




え。何分!?



おそるおそる左手の時計を

見てみると時刻は8時30分。

私‥15分も遅刻してる‥




でも!ここから学校まで10分ほどだから

走れば間に合うよね!!?
  


「よし!!優!走るわよ!!」




私は先を歩く優の手を握り

全速力で走った。




「お前やっと自分の状態に気づいたか。

てか遅刻した反省は?(怒)」



「うるさい!無駄口たたくな!!」




「あぁ!???」







私は後ろで怒る優を無視して


いつもの通学路を走った。




< 1 / 61 >

この作品をシェア

pagetop