Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】
【第1章】
シスコンブラザーズ
◇
ゆらり……ゆらり……
微睡みの中、ゆりかごにたゆたうような感覚と
優しく包み込まれた温もりに、微かに意識が浮上する。
なんとも言えない心地良さと
「───マリア……」
私の名前を囁く、甘く低い声。
甘えるように頬を摺り寄せれば
耳元でくすりと笑われたような気がしたけれど
「おやすみ……」
続いて聞こえてきた声に安心して、再び意識を手放した─────
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