カクテル・ドリーム〜それぞれの道〜
プロローグ
「‥まあ、その、なんだ。桃香とは縁がなかったということで。じゃあ、俺行くわ。」


「ち、ちょっと!健司!待ってよ!」


私の言葉に振り向くことはなく、彼は待ち合わせした喫茶店から出て行った。



‥私、二宮桃香、25歳。


就職して三年過ぎた春。


結婚を意識していた彼氏に振られました‥。
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