恋の魔法と甘い罠
現実
.


「……ん、まぶし……」



カーテンの隙間から漏れる光で目が覚めた。


視線をずらせば、愛しい彼の寝顔──


……がない。



いつからかな。


目覚めたら、彼がいなくなっているようになったのは。


ベッドのぽっかり空いた空間を見つめながら、半年前の彼と出会った日のことを思い出してしまった。
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