アイ・ラブ・おデブ【完結】
おデブでごめんねぇ~
「あんなにデブだと吹雪の中でも汗だくらしいよ…」

「え~マジで~?」

後ろの席からヒソヒソ声とは言えない音量の会話が聞こえてくる

昼休みはとっくに終わった時間…
社員食堂は外回りで遅くなった営業マンや会議が長引いた人など、わずかな人数が利用しているだけだ

課長から昼前に急な仕事を頼まれ、やっと小夜もエネルギー補給に来ることができた

すでに少なくなったメニューの中から一番ボリュームのある物を選んだ

大盛りのカレーライスを頬張る後ろには、香水の匂いを振り撒いているOL二人組がいる

こんな時間にくっちゃべっていたら怒られそうだが、そういう事をうまく誤魔化す凄技を持っているのだろう

…カレーのスパイスと甘い香水の匂いは相性最悪だな
爽やかな匂いならオッケーかなぁ

なんて呑気なことを思っている時に、先程のOL達の声が聞こえてきたのだ
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