愛しい人~出逢いと道標~
夢と現実
お母さんはお買い物に行った。

お父さんはいつも通りお仕事でお昼には家にはいない。

お姉ちゃんは宿題を終わらせて、お友達の家に遊びに行った。



ドタドタと家中を走り、家には私以外には誰もいないことを目で見て回る。

物音がして、驚いて振り向くと猫の『メイ』が餌箱を引っくり返して遊んでいた。


(誰もいない。

誰もいない)


誰もいないことは分かったけど、さっきとは違って足音を立てないように静かに廊下を歩く。

静かに廊下を歩いているから、目的の部屋がいつもよりも遠く感じてしまう。

それでも、足音を立てないようにゆっくりと静かに一歩一歩近づいていく。

まるで、宝探しをしている探検家のように私は歩く・・・

その先には私にとっては宝とも呼べるものがあるのだ。
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