TABOO†あなたに溶かされて…~秘密の恋
あなたに溶かされて…




「…、寒っ」


私はマンションのベランダで、凍てつく夜空を仰ぎ見る。



剛に締め出されてから…

どの位経ったんだろう?



感覚のなくなりかけた両手に息を吹きかけ、コンクリートの上の素足を擦り合わせる。


こんな深夜に騒ぐと周りに迷惑をかけるから我慢してるけど…

いつまでこうしてればいいの?




分厚いカーテンに遮られた吐き出し窓の向こうは、灯りが消えているみたい。



まさか本当に寝てしまったとか?

私を真冬のベランダに放り出したまま?

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