七夕レイニー
 私は地面に横になっていた。

不意に世界が暗くなった気がして上げた瞼。



視界が開けた瞬間に飛び込んできたのは──


一粒の雨雫。




反転して歪んだ私の目が、ぐにゃり、こっちを見つめ返していた───。




< 1 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop