黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
2章:正体不明の黒猫ちゃん



*****


次の日


――――ピピッピピッピピッ!

―――カシャン


アラーム音の発信源を叩いて音を止める。


『ぅ〜……朝?』


…まだ眠い。

と思いつつ、ベッドから出る。

名残惜しい…ベッドの温もりが。


そして、制服に着替えながら昨日、お父さんに会ってからのことを思い返した。


…お父さんから何個か約束をさせられました。



1、男だとバレないように適当に頑張りなさい。

2、眼鏡とカツラはなるべく外さないこと。

3、バレた時は臨機応変に何とか対処しなさい。




私がこの約束をさせられたときの感想。

適当だな、おい。です。

だって…臨機応変に何とか対処…って。

バレなきゃ万事オッケーなんだろうけど、対処法が結局分からないという。




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