出来ちゃった恋愛
頑張りには頑張りを…
【咲都】



学校には思い入れがある。



バカばっかりが集まる私立校。



やりたい放題だった1年生は学級崩壊してた。



まともな授業なんか受けたことなかった。



2年になってからは多少落ち着き、授業中は寝てばかり。



そんなもんでも楽しかった。



保健室に女連れ込んだり、夜の校庭で花火やったり。



だけど退学届けはあっさり受理され、俺はここから消える。



自分の荷物を取りに向かった教室には京とこっさんがいた。



「昨日サボり?」

「京、こっさんにも話したいことあるから俺ん家来れる?」

「なんか…あったのか?」

「帰ったら全部話す。それと、やめることになったから」

「えっ…?なんだよそれ…。俺に相談ナシかよ…」

「ごめん。とにかく、家にきてほしいから」



放課後でよかったんだけど、ふたりとも気になりすぎるからと言ってついて来た。



家には俺のスエットを着てるユズがいて。



「どういう…こと?」

「黙っててごめん、こっさん…」



友達を失うのはいやだ…。



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