天狗様は俺様です!
第七話 白鬼
「ナ……ギ……」
カイが、ゆっくりと声を紡ぎ出す。
でもそれが限界だったようで続く言葉はなかった。
「カイ……」
私が呼びかけると、カイは翼を退かし私にもナギの姿が見えるようにしてくれる。
ナギの姿は三尾先生から聞いたとおりの姿だった。
真っ白な髪。
それに負けないくらい透き通るような白い肌。
白い着物を着て、その目だけが赤く違う色を放っていた。
赤い瞳には恐れすら感じるというのに、私は彼に儚さを感じる。
「その子が君の契約者かい? 可愛いね」
優しげな微笑みを浮かべ、ナギはカイに聞いた。
でも、カイはまだ驚きから覚めていないのか返事はない。
その様子にナギは軽くため息をつき、私に向き直る。
「駄目だねカイは。君を紹介してくれない。……はじめまして、僕はナギと言う白鬼です」
ナギは挨拶すると丁寧にお辞儀をした。
災害すら起こせるという鬼がそんな丁寧に自己紹介をしてくれるとは思わなくて、私もつられて自己紹介してしまう。
カイが、ゆっくりと声を紡ぎ出す。
でもそれが限界だったようで続く言葉はなかった。
「カイ……」
私が呼びかけると、カイは翼を退かし私にもナギの姿が見えるようにしてくれる。
ナギの姿は三尾先生から聞いたとおりの姿だった。
真っ白な髪。
それに負けないくらい透き通るような白い肌。
白い着物を着て、その目だけが赤く違う色を放っていた。
赤い瞳には恐れすら感じるというのに、私は彼に儚さを感じる。
「その子が君の契約者かい? 可愛いね」
優しげな微笑みを浮かべ、ナギはカイに聞いた。
でも、カイはまだ驚きから覚めていないのか返事はない。
その様子にナギは軽くため息をつき、私に向き直る。
「駄目だねカイは。君を紹介してくれない。……はじめまして、僕はナギと言う白鬼です」
ナギは挨拶すると丁寧にお辞儀をした。
災害すら起こせるという鬼がそんな丁寧に自己紹介をしてくれるとは思わなくて、私もつられて自己紹介してしまう。