美男子症候群!?
★新学期









ずっと憧れていた人。



その彼の腕の中で、あたしは身をよじる。




「好きだ、野宮」



「拓海くん……だめっ」



「どうしようもなく、お前が好きなんだ」



「あ、拓海く……んっ」




いやいやと首を振ったのに、



いじわるな彼は強引にあたしの顔を上に向けさせて、深く唇を重ねてきた。




ゼロ距離から、彼の綺麗な顔を目にした瞬間、あたしは悟った。





なにもかも、終わった……と。













< 1 / 329 >

この作品をシェア

pagetop