美男子症候群!?
★新学期
ずっと憧れていた人。
その彼の腕の中で、あたしは身をよじる。
「好きだ、野宮」
「拓海くん……だめっ」
「どうしようもなく、お前が好きなんだ」
「あ、拓海く……んっ」
いやいやと首を振ったのに、
いじわるな彼は強引にあたしの顔を上に向けさせて、深く唇を重ねてきた。
ゼロ距離から、彼の綺麗な顔を目にした瞬間、あたしは悟った。
なにもかも、終わった……と。
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