同居の秘密。【完】
2.

*千春

──────変化──────



「んー……」


朝、私は小鳥の鳴き声で目を覚ました。


重たい体を起こして、時計を見る。


…あ!やばい!仕事に遅れる!


いつもより遅く起きてしまい、私は慌ててベットから降りた。

降りたと同時に違和感に気付く。


「あれ…」


見慣れない大きな部屋に、ふかふか過ぎるベット、昨日のままの私服。


それに化粧だって落としてない。


そこで私はハッとした。


そういえば、昨日私、福山財閥の息子と孫を産ませようと2人暮らしをさせられたんだった。


そして、私はこのマンションから出てはいけないんだった──。


 

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