龍とわたしと裏庭で【おまけの圭吾編】
第八話 文化祭への招待
「圭吾さん、あのね」

志鶴が何やら紙をヒラヒラさせて言う。

「文化祭があるの。一般公開の日来てね。ね?」


「いいよ」

そんなにかわいくお願いされたんじゃ他に返事のしようがない。


僕に渡されたのはカラーペーパーにコピーされた案内書だ。

僕だって四年くらい前までは高校生だったのに、もうずいぶん前のような気がする。


「クラスで何やるの?」


「模擬店。メイド喫茶なの」


そりゃまたベタだな。


「志鶴もメイドさんになるわけ?」


「そう、なるの! だから絶対来てね」


はいはい

ずいぶん張り切ってるな

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