エリートな彼は溺愛を隠さない
ライバル登場!?社員旅行
――――

「おう、城田ぁ~、飲んでるかぁ」

「は…はい…」

完全に酔ってしまっている部長がビール瓶を片手にぶら下げて私の隣にドカッと座り込んだ。

い…いや、お酒臭い…。

「まあ、飲め飲め~。
俺のついだ酒を飲めるのも今日だけだぞー」

部長は私のグラスになみなみとビールを注いでから私の顔を覗き込んでニカッと笑った。

「あ…、ありがとうございます」

たじろぎながらそう言うと、部長は「わはは」と愉快そうに笑って私の肩に手を乗せてきた。

「………」

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