空に帰った彼氏
タイトル未編集

おじいちゃんの死


親戚一同があつまっている
藤堂家。

おばあちゃんとかは、病院にいる
ままと、彰人(弟あきと小4)といとこの樹里(じゅり同級生)
だけがいるこの家…
朝から大忙し。
おじいちゃんの最期だった。
ママと私…
藤堂勇樹(とうどうゆうき)がご先祖さんのお水を替え終えたときだった。
おばさんからの1本の電話

「お父さん亡くなった」
ママが取った電話。
今日は、いとこの琉(りゅう)の小学校と私の中学校の入学式…
私は行きたくなかった…
おじいちゃんの遺体が戻ってきた。

みんな泣いてる…
私は、部屋で泣いた。
卒業式の日おじいちゃんと写真を撮った。
小学校の入学式の日みたいに、おじいちゃんとおばあちゃんと並んで

ハイチーズ。
それが最後に撮った写真…
いま、目の前にあるのは冷たくなって白い布を
被されてるおじいちゃん

おじいちゃん…
昔から、霊が見える私。
いつも、おじいちゃんが座ってたソファーに
おじいちゃんが見えた
「勇樹、入学式行きなさい」
確かに私の耳にはそう聞こえた。

ママ…おじいちゃんがいるよ?
だれも、気づいてくれない…
だから、私は入学式に行くことにした。
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