ハーレム ブラッド
鮮血
ここはどこにでもあるような公立高校



「幸大、これが回ってきた。」

休み時間。

男子がやって来た。

「行正、これは?」

幸大と呼ばれた男子が言う。

「クラスの女子ランキングだよ。

幸大は誰に投票する?」

「…。

お前は?」

「俺はどっちにしようかな…って迷ってんだよ。」

「誰と誰?」


「黒髪が似合う少しミステリアスな

榊、姫野さん!



銀髪のハーフで明るく元気な、

山下、クーニャ!」

「まぁ…どっちかだろうな…

このクラスって言うか学校で一二を争うって話だろ?」

「まぁな。


で、幸大はどっちだ?」


「興味ないし、行正が選んで良いぞ?」

「何でだよ〜。」

「両方に一票ずつ入れれば良いだろ?


榊も山下も…二人とも俺にとっちゃ高嶺の花だからな。」



「私たちが高嶺の花?」

行正の後ろに姫野が立っていた。


「女子ランキング?

ふぅん。

男子ってこういうのやるんだ。」

クーニャが幸大の後ろに立っていた。


「幸大…任せた!!」


ダッシュして行正が消えた。

「私と山下さんのせめぎあいね。」


「まぁ…男子はこのクラスに彼女がいる奴以外は二人のどちらかに入れてるみたいだけど…」
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