Tricksters2ッ
今夜の合コン頑張ります!

────政略結婚とか、パクりとか、脅迫状とか、爆破とか


「王様だーれだ?」


 俺、今すっげー微妙で危うい立場なのに


「所長代理! 王様ですよー」




 なんで、合コンとかやってるんだ?



「三番に王様譲る」


「えーっ、なにそれ。超勿体ない!」

「三番、私ですー! じゃあ、四番が六番のほっぺにチュー!」


「ギャーッ! 男同士!」


 呑気なもんだな。井上くんが、営業部の体育会系マッチョ野郎にほっぺにチューされていた。


 ゼンは、自社ビルの内部の内部までを調査して現段階では爆発物はないと言っていた。

 警備員も増やした。佐伯部長経由でSECOI警備会社に委託した。


 で、俺は井上くんの猛烈な懇願により
たまたま声をかけたミエちゃんから
『合コン。やります』と予想外の反応があり。

 こうして、今夜トリックスターズ社員合コンが開催され、俺も人数穴埋めにかり出された。

< 65 / 359 >

この作品をシェア

pagetop