エリート医師の溺愛処方箋
医局に吹き荒れる恋の嵐


―――パタン。

ホテルの一室を取り、部屋のドアを閉める。

おぼつかない足取りでヨタヨタと歩きながら、俺に体重を預ける彼女を、とりあえずソファーにそっと座らせる。


「千尋……、私…だいじょう…ぶ」

むにゃむにゃと呟く彼女をしゃがみ込んで側からジッと見つめる。

目は閉じられているが、寝ている訳ではなさそうだ。


……しかし、驚いたな。

あんなところで、帰国した途端に深沢瑠花に会えるとは。

まあ、遅くとも明日には顔を合わせる事になってはいたが。


写真を見た瞬間から、彼女に興味を持っていた。

可愛くあどけない彼女の笑顔に自分でも驚くほどに引き込まれた。




< 40 / 208 >

この作品をシェア

pagetop