牛乳と猫スーツ。
7…恋愛相談。
ロボット事件から数日が過ぎた。
放課後になり、部室へ行った直樹。部室にいるのは、蓮、菫、優華、直樹の4人。
他のメンバーは仕事に行っている。
コンコンと軽くドアを叩く音がした。
どうぞと蓮が中に招く。
入って来たのは見たことのある小柄な女の子だった。
栗色の髪のショートカット、淡い赤茶色の瞳。
蓮の前の椅子に座り話し始める。
邪魔にならないように菫と優華と一緒に、直樹は壁際の席に座る。
「1年1組の深見祥子(ふかみしょうこ)です。」
「依頼か?それとも相談?」
蓮が深見さんに聞く。
「あの…、気になる人がいて…。ここに行けば、うまくいくって先輩に聞いて……。」
深見さんは、うつむきながら話す。
恋愛相談だった。
しかも先輩から聞いたということは、多くの人が蓮に相談しているのだろう。
「会長に恋愛相談する人って多いんですか?」
意外だったので、直樹は菫に聞いてみた。
「蓮が生徒会長になって4ヶ月くらいの頃に、女の子が1人相談に来たんだ。それがうまくいってな、いつの間にか女子の間で噂になったんだよ。」
お茶を飲みながら菫が話す。