嘘偽りの愛しい体温
十三、切ない同居生活開始


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何とかタクシーで自宅へ着き部屋へと上がろうとした矢先…


背後から誰かに腕を掴まれた




「だ、誰!?」




勢い良く振り返るとそこには、蓮也が立っていた


また、蓮也…?




「…もう…いい加減にしてよ」


「それは俺の台詞だ。勝手に帰りやがって」


「…だって」


「だってじゃねぇ。お前レイプ犯に顔見られてるんだぞ」


「…うん」


「うんじゃねぇ。この付近で顔を見られたって事は、お前も危ない」




私も…狙われる可能性があるって事?



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