打倒パニック障害!!パート1
頑張っている
『発作』の項目でも少し触れていますが、PDの方は怠けている様に思われがちです。
怠け病や我が儘病なんて言われる事もあります。

私はそんな風に思った事はありませんが、私自身も勘違いしている部分がありました。
PDは“頑張れない病気”だと思っていましたが、間違いでした。

PDのどの本にも、決まって“PDの方に「頑張れ」と言ってはいけない”と書いてあります。
私は妻に一度たりとも「頑張れ」なんて言ったことはありません。
どの本にも書いているから、意識して言わない様にしていた訳ではありません。

何故言わないのか自分で考えてみました。
私は性格上、頑張っている友人に「頑張れ」と言ったことはありません。
頑張っているのだから言う必要がないと思うからです。
それを踏まえて考えてみた時、妻が頑張っていると思っているから、「頑張れ」なんて言わないのではないかと思いました。

“頑張れない病気”と思っていながら、“頑張っている”と認識している事に矛盾を感じましたが、単純に今までの考えが間違えだったんだと思いました。

健常者が普通に出来る事が、PDの方は頑張らなくては出来ない。

・頑張って電車に乗る。
・頑張ってバスに乗る。
・頑張って買い物に行く。
・頑張ってレジに並ぶ。
・頑張って人と話す。
・頑張って電話に出る。
・頑張って料理をする。

今まで普通に出来ていた事が、PDになる事で、頑張らなくては出来なくなってしまった事が多々あると思います。

私は“頑張れない病気”ではなく“頑張らざるを得ない病気”なんだと気付きました。

普段、人は
・試験勉強を頑張る。
・仕事を頑張る。
・スポーツを頑張る。
・早起きを頑張る。
・読書を頑張る。
・貯金を頑張る。
等々、単発的に目標を持ち、部分的に頑張っています。
しかし、PDの方は、生きている事それ事態を頑張っています。
そんな常に頑張っている人に対して、「怠けてる」なんて言えるでしょうか?
周りの人間がなんと言おうと、PDの方は、「自分は頑張っているんだ!」と胸を張って良いと思います。
何よりパートナーの方は、PDの方は頑張っているんだと、誰よりも感じ取ってあげてください。

周りが何と言おうと、妻自身が自分で頑張ってないと思っていても、妻が頑張っている事は、私が一番知っています。
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