青い向日葵
6



そして、事件は起きた。


あの日、雨に打たれたせいで体調を崩してしまった俺は、せっかくの週末を自宅でおとなしく過ごし、まだ少し気だるさを残しながら月曜の朝を迎えていた。


雨に濡れた春野と、傘を差し出している杉本の横顔が脳裏をよぎる。


俺、杉本に会っても普通にしていられるだろうか。


お前、春野とどうにかなってるのか?なんて尋ねる勇気はない。


もし杉本が否定しなかったら、事実を受け止めざるを得ない。


何も知らない振りをして、春野に告白してみるか?


そんなことをして断られたら、春野が遠い存在になってしまう。


俺って。


俺って、どれだけ臆病者なんだ。


情けなくて、笑えてくる。

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