- π PI Ⅱ -【BL】
*周Side*

*3.14 or 5*




周Side


** 3.14 or 5 **




俺様の名前は橘 周(30)。


小さい頃から美しかった俺様は、その恋愛模様もかなり派手…いやいや、華やかだったと言おう。


最近ではようやく落ち着いてきたが、それは俺に愛する妻(?)ができたため!


妻は今まで出逢ったどんな女よりも美しく、どんな男よりも男らしい。


言わば俺様にとって最高なハニーだ♪


今までさまざまな恋愛をしてきた俺様だが、どうやら究極の愛を手に入れたようだ!


それまでのいきさつを、読者諸君にかいつまんでお話しよう。


初恋は―――はっきり覚えてない。


ただ幼稚園のときは、給食の時間やら休み時間、お昼寝の時間やらはいっつも女たちは俺様を取り合っていた気がする。


幼少期から、俺様はフェロモンなるものを垂れ流していたらしい。


ちなみに初チューは幼稚園の年中組のとき。クラスで一番可愛い女とした。


しかしながら、帰りの時間になると当時俺の面倒を見ていた兄が(当時は高校生)俺を迎えに来ると、女どもはみんな兄貴に夢中だった。


幼稚園の保育士までも。


負けず嫌いの俺が悔しい思いをしたのは言うまでもない。


と、まぁ兄貴には敗北感を覚えながら―――俺は小学校にあがってもモテモテ。


無理もないだろう。この頃の俺と言えば、容姿端麗に加え、成績優秀、スポーツ万能の王子的存在だったからな。


そしてそんな俺様は、学内の3分の2の女子から告白を受けるという快挙を成し遂げた。


中から何人か気に入った女子と付き合った。まぁそれなりに楽しかった。


しかしながら!家に彼女を連れてこようものなら、またも女たちは兄貴を見て一目惚れ!


くそ兄貴!!


と、まぁ敗北感と劣等感を覚えながら…それでも


はじめてのセックスは小学校6年。当時、俺の家に仕えていた使用人の女(23)とだった。


「超!早熟!!」


と妻に突っ込まれたが、何事も経験だろ?


< 175 / 188 >

この作品をシェア

pagetop