祝福された堕天使達
許される事、許されたい事…
静かなリビングを差し出された紅茶の薫りが包む。

ガラステーブルを囲むように置かれたソファに腰をかけ、俺は顔合わせする位置にいる男性を見つめた。

「そうか…あれからもう七年も経つのか。」
男性はそう言って見つめる俺を見つめ返してきた。

「雅人君はもう立派な大人になったな。あの頃みたいな子供じゃない。」

「お義父さん…」

俺はその男性をお義父さんと呼んだ。
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