寂しがりやの猫
女友達
「だーかーらぁ、アンタ そのエッチと恋愛を分けて考える男体質 なんとかなんないの?」


悠里が 焼酎の氷をカラカラと回しながら言う。


「だってさ… どう考えても エッチの相性で恋人選んだりしたら 絶対に失敗する。私の場合」


おつまみに頼んだ焼き鳥にパクつく。


「そりゃあ 結婚となると また別だけどさ。 好きでもない相手とばっかりヤルってのは どうなのよ」


くどくど うだうだと悠里の説教は 続く。

きっと悠里は 羨ましいんだ。


私に若いイケメンのセフレが 居ることが。

「けど エッチの相性 最高にいいよ。私、シュウと寝るようになってから お肌の調子もいいんだ」


「あっそ」


面白くなさそうに悠里が言う。


きっと 幸せじゃないに違いない。


悠里は 私達の女子高グループの中で 一番早く結婚した。

相手は、短大時代に入った近くの大学のサークルの先輩。

悠里は 早く結婚して早く子供を産んだから またこうやって 私の呑みにも付き合ってくれている。
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