ヴァイブ
親友の存在
平岡 七海(ヒラオカ ナナミ)。
私の本当の名前。

20歳。
派遣会社に登録してて、仕事がある時だけ仕事する。

その仕事も色々で、キャンペーンガールから、スーパーのレジ、人手不足の飲食店なんかにも行ったりした。

目標や夢なんかなくて、
高校卒業してからダラダラした生活。


翌日に仕事がない時だけ、電車で20分かかる街へ出ては

男探し。

目標や夢はないけど、

目的ならある。

タカミ レイジの様に、私を満足させてくれる男を見つける事。


私が、男探しをしてる事。

琴子は知ってる。

その事情も。

「いいんじゃない?自分に合った人を見つけたいのは、みんな同じでしょ?」

琴子のその言葉、
私は嬉しかった。


琴子とは、高校で知り合った。

知り合った時は、親友になるなんて、思いもしなかった。

自分に親友と呼べる人が出来る事自体が、私にしたら不思議な事だった。

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