君ニ恋シテル
握手?ハグ?ハイタッチ?


イベントから数日。


すっかり日常に戻った私は、ケーキ屋Happinessで相変わらず暇な日々を過ごしていた。

あのイベントの日は幻だったのかな…。

そんなふうに感じてしまうほど、当たり前な毎日。


少し変わったことといえば、ここ数日店長の機嫌が良いということくらい。

あのイベントの日、てっちゃんと逞くんが大量にケーキを買ってくれた。


私と亜紀ちゃんが帰った後、店長はすっきりしたガラスケースの中を見て、ビックリしてひっくり返ったらしい。

パティシエさんが教えてくれた。

ケーキが売れたことがよほど嬉しかったみたい。
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