スパルタンコード
タイトル未編集
「あははは、どうも……」
無理に笑顔を繕って挨拶する。





正直、精神的につらい……。







私、上木紗英は今、著名女流作家である母の代理として出版社のパーティーに出席している。
会場は東京メトロポリタンホテルの大広間。




大手出版社が主催していて、会場が超有名ホテルだから、料理とかサービスは文句ないんだけど。


なんというか、かなり格式ばってて、キュウクツなんだよね。





お母さんは、
「大学生になったんだから、こういう場になれておきなさい」
とかいって半ば無理やり私を出席させた。

別にお母さんのことは根っからキライなわけじゃないけど、どうも上流階級ぶるのは気にくわない。


私をこの世界に無理やり引き込もうとするならなおさらだ。
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