【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】

結婚は社長の幸せ

side美優紀

「……社長、おはようございます」

「ああ、おはよう。　今日も多忙か??」

社長は出勤してくるなり、そう聞いてくる。

「いえ、今日は比較的ゆっくりですので、そんなに忙しくはないかと」

「そうか。親父は何時にくる??」

「予定では14時頃です」

「そうか。わかった」

社長はふぅっと深呼吸をする。　

　「今日は会長が、社長に大事なお話があるとおっしゃっておりました」

「……大事な話??」

「はい。多分、結婚のことではないかと……」

「そうだな、それしかないだろ。……所で藤枝、結婚のことはちゃんと考えてくれたか??」

……きた、やっぱり聞いてきたわね。

「はい。昨夜、真剣に検討させていただきました」

「そうか。で、返事は??」

「ーーー社長と結婚、させていただくことにしました」

「えっ!?……ウソッ」

昨夜、悩むに悩んで悩み抜いて考えた結果だ。
社長はわたしと本気で結婚したいと言った。

わたしじゃなきゃダメだと言った。だから社長が真剣にそう思ってるのなら、わたしはそれを受け入れようと決めた。
あんなに真剣な目をしていた社長は、初めてだったから。