思い出のきみ
第三章
初めて、沙依の家に訪れた。


彼女の部屋らしいなと思った。

シンプルで、実用的な部屋だ。


飾られていた写真を見ていたら、

「そんなにマジマジと見ないで。」


沙依が微笑みながら言った。


「どうして?」


オレは沙依を後ろから抱き締めた。

「だって…写りが悪くて恥ずかしいから」

「キレイに写ってるよ」
オレはそう言うと沙依の首筋にキスをした。


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