家族☆ごっこ★
あくまでも…同居人
「どうでした?一日目は。」
信之介はちょうどうつぶせになって足をバタバタさせていた。

「なんとか 友達もできて
でも疲れました~~~信之介 ただいま~。」

信之介が首をあげて

「キャツ キャッ」と声をあげたから
すごく嬉しくなった。

「もうそろそろ ハイハイしますよ。
うちの孫はお座りができるようになったって。」

大野さんの娘さんは
結婚して東京にいるらしい。

「ハイハイか~~。」

光が読んでいる育児書を開いてみた。

「夕飯は焼肉丼とサラダです。琴子さん
お願いしますね。」

「結局 光は遅いから私の役目なんだもん。」

「そうそう光さん学校ではいかがでした?」

「なんか遠い人だったです。
かなりおモテになられているみたいで。」

「そうでしょう。光さんはほんとに
カッコいいもの。おばさんだって見つめられたら
クラ~~ってしますよ。
信之介さんもよく似てるわね。」

確かに信之介も赤ちゃんにしては
整った顔をしている。

世の中は不公平だと思う。
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