家族☆ごっこ★
知らない顔
残念なことに爆睡した私が目を覚ましたのは
光に揺り起こされてだった。


え・・・・・?


「大野さん来たらやばいからもう起きろ。」

「朝?」

「めっちゃ爆睡だったな。」

「朝なんだ・・・・・。」

ショックで死にそうだった。

光はもう顔を洗ったようだった。

「ほらほら起きろ。」

光が私の腕をつかみ立たせる。

「きゃ……。」
バランスを崩して 光の胸に飛び込んだ。


「大丈夫か?学校行ける?」

「全然大丈夫……。」

しばらく光の胸の中で目を閉じる。

どうして長い睡眠時間一度も目を覚まさなかったんだろ。
こんな至近距離に二人だけだったのに……。
あんまりつきすぎてて 神様に意地悪されたのかな。

「ほら・・・着替えて来いよ。」

「うん…。」

甘い時間は残酷にも短すぎた・・・・。
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