極上お姫様生活―2―【完】
◎LOVE*LIFE/#10

思わぬ再会





……もう、そんなに嫌わなくたっていいのに。





「だからね、下心のない男なんていないんだから!」








未來ちゃんは饒舌に男とは何たるかをあたしに教えてくれる。さっきまであんなにシリアスな雰囲気だったのに。








でも、まぁ……。



未來ちゃんが思った通りの人でよかった。本音が聞けて、今までよりもっと距離が縮んだ気がする。







「ふふ、」



「ちょっと、なに笑ってんのよ。あたしの話、ちゃんと聞いてんの?大体ね―――」







いつか、八木原君のことも好きになってくれたらいいな。ただし恋愛感情は抜きで。





あたしは何となくほっこりした気分で未來ちゃんの熱弁をうんうん聞いていた。



反論すると話がややこしくなるから、聞き流す程度で。








もう何度目かの未來ちゃんの「分かってる?」を聞いた時、ポケットの中で携帯の振動を感じた。




何気なく確認すると、それは知らないアドレスからのメールで。









‘久しぶり’



戦慄が走る。








二度と関わらないと、決めていた……のに。





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