ナンパ男との恋 3巻
★暗雲
眠れたのか、眠れなかったのか
自分でもよく分からないまま
起き、お弁当の準備をする。

全然、サキさんの事が
頭から離れない。

・・・ほんとに、

この記憶だけ
消えてしまえばいいのに。




「輝樹、朝だよ」

「んー・・・」

輝樹の寝顔を見ながら
こうしてると

私は ここにいてもいいのか、
そんな変な思いが
一瞬横切ってしまい
朝から ため息ばかりついてしまう。



「いってらっしゃい」

そう言いながら
ちゃんと笑顔ができてるか
不安にすらなってしまうという事自体 問題なのかもしれない。



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