家族☆ごっこ★
選択
その日から光は少し変わってしまった。
前のように 無邪気に私に接することがなくなって
一緒に眠ることもなくなってしまって
私はぽっかりと胸に穴があいた。

なんとなくぎくしゃくした光との関係に
私は切なくなっていた。

光が遠慮してるのはよくわかっていた。
好きな人がいる私に 気を使う光は
やっぱりとっても素敵な奴だったけど


光との間の距離が広がってしまったのが
悲しかった。


「琴子 最近めっちゃキレイになったって
男子が噂してるよ。」

皮肉にも努力はターゲットには
届かず……

「告白されたら誰かと付き合う?」

美鈴が耳元でささやく。


「どうかな……。やっぱ好きな人と付き合いたな。
美鈴たちみたいに。」

「誰か好きな人いないの?」

「うん。」

「もったいないな~~。協力するから
できたら教えてよ。」

「もちろんだよ。」

ごめんね美鈴・・・・・・。
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