ナンパ男との恋 3巻
★妹・・・?

輝樹が帰ってくるのを
ひたすら この部屋で待つけれど

夜中の1時が回っても、
2時が回っても
輝樹の車の音は聞こえず・・・

ふふ・・帰ってこないかも。


独り言を言いながら
布団に潜り込んだ。


何だか、いろんな事が
ありすぎて
疲れちゃった・・。

寝てるのか寝てないのか
分からないような状況の中、


朝方4時過ぎ
輝樹の車の音が響き
足音と共に
鍵を開ける音・・・


とっさに
寝たふりをしてしまった私は
やっぱり 意味が分からない。

そんな私の横に座り
ため息を1つつき、

「・・・寝たか。」

そう言いながら
私の頭を撫でる輝樹は、


微かに、サキさんの香水の匂いと
たばこの匂い・・・。


思わず
寝返りをうつように
布団に潜り込んでしまった・・・。


輝樹の匂いじゃない・・・。

サキさんの匂い・・・。

嫉妬なのか、不安なのか

分からない感情が
また 渦を巻いていく。



< 150 / 216 >

この作品をシェア

pagetop