女神の秘密 《密フェチ》
女神の秘密
「―――ふう~~~!」


21時を回ったオフィスで、《松岡君子》が腕を思い切り伸ばしてひと息つく。


そして素早くパソコンを閉じて手帳をカバンにしまう。





その時、カバンの中の携帯が勢いよく振動を始めた。




(今日はせっかく早く帰ろうと思ったのに・・・)




携帯をチェックすると支店長の《佐々木進》からの9文字。







「会いたくて仕方ない」



(そう言われると弱いんだよなー)



長い髪をキュッと束ねていた黒いゴムをはずし、急いで上階の支店長室へと向かう。
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