君と恋に堕ちた事について
2012年 ③
麻実がオレの元にやって来てから、もう半年が過ぎた。


毎日が穏やかに過ぎていった。



8月の暑い日曜日に、洗濯物を干していた麻実が仕事をしたいと言った。

オレは、麻実は外に出るべきだと思っていた。だから、二つ返事で了承した。


「ありがとう。」


麻実は微笑んでオレを見た。


「これから、どっかに行く?それとも、昼間からイチャイチャする?」


「どっちも魅力的だな。」


「じゃ、買い物に行って、帰ってきたらイチャイチャしよ!」


いつもオレは、麻実のペースに巻き込まれる。しかし、それは心地よいものだった。
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