神様修行はじめます!
黄金の目
後ずさりながら声のした方を見る。

そこには・・・


一匹の小さい猫が座っていた。


全身が白くて、ほんのりと青味がかっている。

純度の高い黄金のような金色の目が、あたしをじっと見上げていた。


・・・・・。

ちょっと、これってば。

もしかして、もしかしなくても・・・。


「不注意に触るでないわ。結界が崩れてしまう」

その猫が不機嫌そうな声でそう言った。


あ――、やっぱりぃ。

そうきたかあ――。
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