二重人格な後輩
Chapter.1
先輩-涼太Side-
あーめんどくせぇ。
まだ入学式もしてないってゆうのに早速呼び出しとか。
「おい、こいつがホントにあの有名なやつなのか?めちゃくちゃ弱そうだぜ?」
「確かにかわいい顔してるし、チビだけど、間違いねぇよ」
かわいい顔?
チビ?
こいつらは俺に言ってはいけないことを言ったな。
俺にとって“チビ”という単語は禁句だ。
確かに高1男子としては小さい方かもしんねぇけど。
155センチだし……。
でも、少し前まで中学生だったわけだし、これから伸びるんだよ。
「お前、名前は?」
はぁ!?
こいつら呼び出しといて俺の名前も知んねーのか。
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