【短編】ショートメッセージ
三
相変わらず、夜明けが怖かった。
私は、昇って行く太陽で、明るくなる空をぼんやりと見ながら、震えていた。
ひとりぼっちの部屋は孤独で、楽しい時間との落差が激し過ぎる。手を延ばしても、掴む手は、もうない。
(早く…起きて…)
充電器に差してある携帯は、いつでも準備万端だった。思わず、ディスプレイを見つめていた。まるで、念力でも送るかのように。
しかし、私の携帯は素知らぬ顔をして、そこで立っているだけだった。
私は、昇って行く太陽で、明るくなる空をぼんやりと見ながら、震えていた。
ひとりぼっちの部屋は孤独で、楽しい時間との落差が激し過ぎる。手を延ばしても、掴む手は、もうない。
(早く…起きて…)
充電器に差してある携帯は、いつでも準備万端だった。思わず、ディスプレイを見つめていた。まるで、念力でも送るかのように。
しかし、私の携帯は素知らぬ顔をして、そこで立っているだけだった。