【短編】ショートメッセージ
相変わらず、夜明けが怖かった。

私は、昇って行く太陽で、明るくなる空をぼんやりと見ながら、震えていた。

ひとりぼっちの部屋は孤独で、楽しい時間との落差が激し過ぎる。手を延ばしても、掴む手は、もうない。

(早く…起きて…)

充電器に差してある携帯は、いつでも準備万端だった。思わず、ディスプレイを見つめていた。まるで、念力でも送るかのように。

しかし、私の携帯は素知らぬ顔をして、そこで立っているだけだった。

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