いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
私がずっとそばにいてあげる
「おっ、楓花!! 飯は食ったか?」


お兄ちゃんが作業場から帰って来た。


「えっ!? あっ、ま、まだ・・・」


「はよ食べや? あんまり遅く食うと太るぞ?」


「う、うん。食べるよ・・・」


そう言うとニコッと微笑むお兄ちゃん。


お兄ちゃん・・・


私はお兄ちゃんの笑顔に胸が痛かった。


その笑顔の向こうは悲しみでいっぱいなんでしょ?
泣いてるんでしょ?


お兄ちゃん・・・



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