政略結婚~天使に導かれて~
エピローグ~天使の笑顔~
愛と悠太は、結婚してから、愛の部屋に、悠太の荷物を運び、
引っ越しをし、三人の生活は、今まで以上に快適に過ごしている。

愛は結婚してから、仕事をどうするかで悩んだが、光太の事も考えて
、7月の末に退職することにした。


愛の秘書としての仕事は、本社で悠太の秘書をしている木村が
後を引き継ぐことになり、そのほかは、今日子が、愛の代わりに
総務で、愛の仕事を引き継ぐことになった。

木村は、颯太の秘書だったが、悠太が颯太の代わりを務めるようになると
木村も悠太の秘書を務めるようになり、今ではベテランで、頼りになる
存在となっている。

悠太は、結婚後も意欲的に仕事をこなし、木村からも最近は颯太に
似て来たと言われていた・・・・。

7月の半ばの日曜日、島津家で、孝三の誕生日パーティーが開かれた。

その時に、悠太と愛の結婚報告が行われたが、親戚の反応は意外なもので
愛との結婚は、すんなり認められた。

後で話を聞くと、愛が島津の籍を抜くことにより、島津と西園寺の繋がりが
弱くなることをかなり懸念していたらしく、悠太と結婚することにより
その不安が無くなったので、安堵していたらしい・・・・。

そんな話を聞いた悠太は、

『全く、自分たちの利益しか考えてないんだから』

と、呆れて愛に話していた。

それでも愛は、反対されるのではないかと、不安を持っていたので、
これでまた一つ、不安事項がなくなり安心していた。

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