復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜

喧嘩

九月も終わりに近づいたある日……。

「ねー、奈々子ちゃん、英語の宿題したぁ？」

マリがにこにこしながら、きいてくる。

「もうしたよ」

奈々子は、少し素っ気なく答えた。

「マリ、まだやってないの。お願い、貸してっ」

マリが手を合わせて、頼んで来る。やっぱりか、と思いながら、奈々子は英語のノートを取り出した。

「いいけど、明日提出だから、必ず持ってきてね」

そう念押しして、英語のノートを貸した。

「ありがとー」

マリは、ノートを両手で胸に持ち、自分の席へ戻っていく。
それを見て、奈々子は無意識にため息をついた。

――なんだか、最近マリといると疲れを感じるようになっていた。