復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
嫌がらせ
翌朝、奈々子は起きてすぐに携帯電話を開いてみた。
マリからの着信やメールは一件もない。マリから明け方にメールがなかったので、久しぶりにゆっくり寝れた気がした。

八時過ぎに教室につき、通学カバンを机に置こうとした奈々子は、はっとした。
英語のノートとメモが置いてある。

【ななこちゃんごめんね。マリと仲直りして。お願い。】

顔をあげると、マリがこっちをちらちらと見てきていた。今さら、謝られても、と奈々子は困惑する。

「谷ちゃん、おはよ~」

愛華と亜美が、登校してきた。

「なにそれ?」と亜美がのぞきこんでくる。

「マリちゃんが、ノートとメモを置いてたの」 

「ふーん……」と愛華は、マリのほうをジロリと見て、

「それさ、破っちゃいなよ」

奈々子の耳にささやいてきた。
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