アラサー女子
看病
あの日以来、なにか変わるかなと思っていた。しかし、特に変わらず。以前と変わらない日々を送っていた。


『元山さん』

誰からに呼ばれ振り向いた。

『中山くん』

『元山さん。ここわからないですけど』

今年の春、入社した中山隼人君。今月から正式な配属で、うちの支店に配属された。歓迎会の時に、私を何故か気に入ったようで、よく話しかけてくる。

『わかりました。今度の企画元山さんのフォロー入れて言われたのでよろしくお願いします』

『こちらこそよろしく』

中山くんは、誰かに呼ばれ行ってしまった。

『あれぐらいの年の男って、元山さんみたいな人に憧れるでしょうね』

『青ちゃん』

隣で私と中山くんのやり取り見ていた青ちゃんが話かけてきた。


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